福寿草の育て方で大事なポイントとは!?花言葉や毒についても!?
正月飾り用の鉢植えや盆栽によく使われる「福寿草」は、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)とも呼ばれ、新年を祝う花として親しまれているお花ですね。
名前の通り、福を招いてくれるような黄色く愛らしい花を咲かせ、江戸時代から多くの園芸品種が育成された古典園芸植物なのだとか。
漢方薬として利用されることもあるそうですが、実は毒草でもあり、使い方によっては死亡に至ってしまうほど危険な一面もあるみたいですよ。
そこで今回は、福寿草の育て方で大事なポイントや、花言葉について、また毒についてもご紹介いたします。
福寿草の育て方で大事なポイントはコチラ!?
・福寿草を選ぶポイント
鉢植えで販売されていることが多い福寿草ですが、もし「浅い鉢」と「深い鉢」がどちらも置いてある場合は、深い鉢を選んだほうが良いみたいですよ。
なぜなら、福寿草はとてもしっかりとした根を持っているのですが、浅い鉢の場合は根が短く切られていることが多く、その分、お花の持ちが弱まってしまうのだとか。
お正月の場合、見栄えの面でどうしても浅い鉢が良い場合もあると思いますので、その場合は飾り終えたら深い鉢に植え替えるか、地植えにした方が良いそうです。
・日当りが大事
福寿草は日光が当たると開花し、日が沈むと花が閉じる性質があるので、日の当たる窓辺などに置いて鑑賞し、花が咲き終わってからは明るい日陰で育てるそうです。
・水やりは多めに
福寿草の根は水を吸い上げる力が強く乾燥に弱いため、土の表面が乾いていたら水を与え、根が乾くのを防ぐことが大切なのだとか。
花が咲き終わり、梅雨以降には茎も枯れて休眠期に入りますが、その時期にも水分は必要なので、水やりを忘れないように気をつけましょう。
福寿草の花言葉はコチラ!?
福寿草の花言葉は「幸せを招く」や「永久の幸福」で、古くから縁起の良いお花として親しまれてきたことに由来するそうですよ。
しかし、西洋では福寿草を「Amur adonis」と呼び、「sorrowful remembrance(悲しき思い出)」という花言葉が付いているのだとか。
adonisはギリシア神話に登場する少年の名前で、少年は狩猟で猪に突かれて死んでしまうのですが、その傷から流れ出た血でAmur adonisは咲いたと伝えられています。
そのためか、Amur adonisはその由来のごとく赤い色をした花で、日本の黄色い福寿草とは見た目も少し異なるようですよ。
福寿草の毒は!?
福寿草の根は漢方薬として使われる一方で強い毒性も持っており、その致死量は約0.7 mg/kgで体重60 kgの成人であれば42 mgで死亡してしまうのだとか。
また、花が咲いていれば福寿草とわかりますが、芽だけで見るとフキノトウと似ていますし、さらに発芽する時期も近いので、間違えて食べてしまわぬように注意しましょう。
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お正月に福寿草を咲かせるのはプロの技!?
・福寿草は2月に咲く
福寿草は別名「元日草」と呼ばれますが、これは旧暦の元日のことで、現在の暦では2月頃にあたり、そのため本来の福寿草の開花時期は2月から3月頃なのだそうです。
なので、お正月用に販売されている福寿草は、その頃に開花するようにビニールハウスなどで調整されていて、開花時期がうまくお正月になるように管理されて作られたものみたいですよ。
ただ、せっかくお正月用に購入した福寿草なので、また翌年のお正月にも飾りたいと思った場合はどうしたら良いのでしょうか。
・お正月に福寿草を咲かせるには
福寿草をまた翌年のお正月に咲かせるためには、まず根を大きくするために地植えにしてから育て、11月下旬から12月上旬に掘り起こすそうです。
そして、根を切らずに深めの鉢へ植え替え、室内の暖かい場所に置くことで、お正月には花が咲き出すのだとか。
ただ、1年目で正月の時期に咲かせることは至難の技で、何年かじっくり時間を掛けることで希望の時期に花を咲かせることができるみたいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、福寿草の育て方で大事なポイントや、花言葉や毒についてご紹介いたしました。
新春を祝う幸福なお花として親しまれてきた福寿草ですが、西洋での悲しい花言葉の由来や、強い毒性を持っていたりと、すこし違った一面も見えたのではないでしょうか。
といっても、お花として鑑賞するのであれば何の危険もありませんし、今後も日本の伝統的な文化として、福寿草を大切に飾っていきたいですね。
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